例年にない暑い夏休みが終わって２学期が始まりました。皆さんにとっては、どのような夏休みだったでしょうか。
夏休み中に、自然界では色々な出来事がありました。その中、特筆すべきことは、シューメイカー・レビー彗星の木星への衝突があります。彗星が惑星に衝突するのは1000年に1度あるか無いかと言われる、非常にめずらしい現象です。
衝突の時間は正しく予報されましたが、衝突後、木星の表面では言われていたとおりにはなりませんでした。
衝突が正しく予報できたのは、木星と彗星の運動がこれまでの観測によって得られたデータ（軌道要素）から計算できたからです。衝突後の現象については、木星表面の様子や、彗星を構成している物質についての情報が少なく、推測の域を越えることが出来なかったからです。
未知の要素を含んだ事柄を正確に予測することは無理があります。しかし、科学者達は、新しいデータを求めつづけ、現在得られているデータから、今までの知識を最大限に活用して事象の様子を知ろうと色々な努力をしています。たゆまない努力がそこにあることを知って欲しいのです。
この、たえまない努力が現在を形造るということは、私達の学校生活にもあてはまります。高校を卒業した後で、振り返ってみたときに「私の友高生活は・・・」と自信を持って言えるためには、日頃の積み重ねが必要です。
「学校にて」は、私（小田桐 一良）が 兵庫県立須磨友が丘高等学校に勤務していたとき、「友高通信」「育友会報」などを通じて生徒諸君に語り掛けてきたことを集めたものです。
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