二学期が始まり、さわやかな「秋」の季節にを迎えます。古来、「秋」には、『灯火親しむ』など、いろいろな接頭語（？）がつけられてきました。これは、暑さのために少々動きが鈍っていた体と心が、「さあ○○をやるぞ」という気持を表したものであります。
一学期の終業式で、諸君に、自分を見つめてほしいと申しました。自分は何ができるのか、ダメなことではなくて、自分ができること、自分の良い点を具体的に一つ一つ数え上げてほしいと申しました。夏休みには、「○○ができる」という数を増やすとともに、それらの中でも、得意なもの、充実させたいものに対して、さらに磨きをかけてほしいと申しました。
この「○○」は、人によって違います。それは、諸君がいろいろな可能性を秘めた個性を持っているからです。自分を見つめることによって、ひとりひとりが自分の個性や長所を自覚し、それを伸ばす努力をしてほしいと願っています。
二学期が始まった今、諸君はどんな「○○をやるぞ」を持っているのでしょうか。
「学校にて」は、私（小田桐 一良）が 兵庫県立須磨友が丘高等学校に勤務していたとき、「友高通信」「育友会報」などを通じて生徒諸君に語り掛けてきたことを集めたものです。
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