史跡 五色塚・小壺古墳

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　 4世紀の終わりから5世紀のはじめに築造された古墳です。墳丘の大きさは全長194m、前方部の幅81m、後円部の直径125mで、兵庫県下で最大の前方後円墳です。

北東側から見た五色塚古墳　 3枚を貼り合わせ　撮影：2001.10.14　CASIO QV-8000SX

東側のマンション屋上から見た五色塚　撮影：山田勝良さん　1991年

グーグルマップで上空から見る（新しいページを開きます）

神戸市発行のリーフレット（神戸市広報印刷物登録　平成2年度第165号）によると・・・

五色塚古墳

　 千壺古墳とも呼ばれ、４世紀の終わりから５世紀のはじめに築造された兵庫県下で最大の前方後円墳。墳丘の大きさは全長194m、前方部の幅81m、高さ11.5m、後円部の直径125m、高さ18mで周囲に幅約10mの堀を巡らしています。
　 下段の斜面には小さな石を葺き、中段と上段には大きな石を葺いており、使用された石の総数は223万個、総重量2784トンと推定されています。墳頂と2段の小段（こだん＝テラス）には鰭（ひれ）付円筒埴輪・朝顔形埴輪などをめぐらしていました。3段に並べられていた埴輪の総数は2200本と推定されています。

小壺古墳

　 直径67m、高さ9mで、2段に築かれた円墳。墳丘頂部と小段には埴輪をめぐらしていましたが、斜面に石は葺かれていませんでした。
　 築造年代は、五色塚古墳とほぼ同じであると推定されています。

　 1965（昭和40）年から10年にわって復元・整備工事が行われました。各地の古墳は千年以上の時間の中で草に覆われ木が茂って、巨大な盆栽のようになっていますが、この塚は建設当時の姿に戻された珍しい遺跡です。
　 「千壺古墳」の由来となった円筒埴輪は、墳丘部のみに151基が復元されました。なお、2011年に前方部にも円筒埴輪が設置されました。 → 五色塚古墳模様替え

円頂部を取り巻く埴輪の向こうに明石海峡大橋が見える。
4枚を貼り合わせ　撮影：2000.3.5　CASIO QV-8000SX

（左）前方部先端から円頂部を見る　 （右）円頂部から小壺古墳を見下ろす　撮影：2000.3.3.

マリンピア神戸から古墳を見る　撮影：2014.10.18. Olympus OM-D E-M10

神戸市教育委員会編『神戸の史跡』（昭和42（1967）年3月 社会教育課発行）によれば、五色塚の西へ続く丘陵の突端に 歌敷山古墳 が東西に2基並んであったとのことです。東古墳は直径25m・高さ3m、西は直径20m。
　 1931（昭和6）年に住宅地にするために発掘したところ東古墳は底径31cm円筒埴輪が1列にめぐらされ、およそ70個が埋められていたと推定されました。西古墳は埴輪は2重に並べられていました。以前に盗掘にあっているため、東からは剣・オノ・刀子（とうし＝細小の刀）、西からは短剣が発掘されただけでした。

にぎやかな五色塚

　 普段はひっそりとしていますが4〜6月は小学生が校外学習にやってきます。
　 今日（2007年4月26日）は3校の児童がやってきました。
　 案内板の写真とパンフレットの一部も掲載しています。

石積み

　 当サイト内の「ワンショット」に掲載しています

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→ 25,000分の1 電子国土基本図（地図情報）
　 　 ◎画面中央の赤い丸 が五色塚の墳頂の位置です。

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