塔 オ ヂ ラ

明石市役所の北側、国道48号線を隔てた北側の土手の一角に立っています。
　幅１.２m、高さ２.５mのコンクリート製の台の上に屋根付きの枠が取り付けられています。この枠の中に拡声器（スピーカー）を取り付けていたのでしょうが、今は何も入っていません。
　ラジオ放送は1925年（大正14年）に始まっていますが、普及のために、人の集まる場所に拡声器を取り付けて放送を流していたそうです。この塔もそのような目的で作られたものでしょう。
　塔（台）の上部には8cm角の真鍮板に書いた文字を右書きで並べて埋め込んであります。3面に「ラヂオ塔」の文字が、背面には「明石市」の文字が埋め込まれています。いつ、誰が設置したものか分かりませんが、塗装はやり直されています。
　今はほとんど人通りはありませんが、塔を作るほどこの場所は人が集まる場所だったのか、興味（疑問）が湧いてきます。

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