JR東海道本線の醒ヶ井駅前にある道の駅「醒井水の宿」の掲示に少し引っかかりました。
　 左は枕木を使ったデッキの写真です。手前の柱に、デッキに使用している枕木についての「ご注意」が張り付けてありますす。
　 「・・設計上枕木等を活用して独特の趣を出しておりますので、・・特に車いす、ハイヒール等での歩行には細心のご注意を・・」と書いてあります。
　 設計上 という点に引っかかりました。

元来、設計というのは、（この場合は建物を）人が自由に使えるようにするために行うものだと思います。ところが、この「ご注意」では独特の趣を出すことが主眼となり、それを使う者に対して不便を強いています。

ユニバーサルデザイン ^（注） という考え方は眼中になかったようです。使用する人を考慮せずに設計をし、チェック（誰がするか、したのか不明ですが）をすり抜けて建物が出来上がってしまったようです。
　 おまけ？に、この建物は壁に張り付けてあるプレートによれば、2002年に中部建築賞を受賞しています。この団体も問題点を見つけられなかったようです。

^（注） ユニバーサルデザイン

　 ユニバーサルデザインとは、すべての人が、またどのような状態の時でも利用可能なように、はじめから考えて計画し、実施するとともに、その後もさらに良いものに変えていこうという考え方。
　 地元滋賀県を始めとして多くの自治体や企業が取り組んでいます。詳しくはここをクリックして関連リンク集をご覧ください。（新しいページを開きます）