建物由来
この建物は、小型とはいえ本格的なルネッサンス様式を取入れ、当時の銀行権威を象徴している。
中世的な繊細さの中に美しい均衡と調和を保ち、どっしりと構えた柱と赤煉瓦の外観は巧妙にして優雅、岡山県下では、最高の作品と評されている。
大正10年（1921年）当時津山に本店を構えていた妹尾銀行の支店として建築せられ、後、中国銀行林野支店が之を継承、去る昭和59年、店舗移転を契機に、本館部分について創建当時に復元修理をほどこし、ここに由来を記して地域のため、永く之を保存しようとするものである。
昭和61年3月吉日
所有者 株式会社 中国銀行