（左）越屋根のついた大屋根 （右）蚕屋が並ぶ
但馬地方では、明治後期から昭和にかけて養蚕が盛んに行われるようになり、養蚕に適した造りの3階建ての養蚕室兼住居が作られました。養父市大屋町大杉地区では12棟が現存しています。
切妻造の大屋根の上にいろりの煙を排出するための越屋根が作られています。2階と3階には掃き出し窓があります。これらは養蚕の際の温度調節のために作られたものです。
全国的にも希少な3階建ての養蚕農家住宅が密集し、養蚕業最盛期を伝える景観を残す点を評価して、文部科学省は2017年7月に兵庫県養父市大屋町大杉地区の集落景観を重要伝統的建造物群保存（重伝建）地区に選定しました。
兵庫県内では、(1)神戸市中央区の異人館街(2)豊岡市の出石城跡と周辺(3)篠山市の篠山城跡と周辺(4)篠山市福住地区の旧宿場町と周辺 に続いて5カ所目となります。
（左）越屋根のついた大屋根 （右）蚕屋が並ぶ
交流館「いろり」
（左）南に面した居間 （右）囲炉裏部屋 右に部屋蔵がある
（左）南に面した窓と障子 （中）横から眺める （右）石臼に乗って石像がお出迎え
分散ギャラリー「養蚕農家」 北面
分散ギャラリー「養蚕農家」 南面 外観は2階建てに見えるが、内部は3層
内部は3階まで吹き抜けに改装され、木彫品の展示が行われている 木組みがよく分かる
rico.cafe が併設されており、平日限定で養父市産の鹿肉を使ったカレーもある
旅館 「大屋大杉」
（左）外観 （右）玄関
撮影日： 2017年8月16日／11月30日
撮影地： 兵庫県養父市大屋町大杉地区
3建養蚕農家群
カメラ ： Olympus OM-D E-M10
撮影者： 小田桐 一良
新しいページを開いてふるさと交流の家「いろり」の位置を示す地図を表示します
残りの2軒は「いろり」の東側に並んでいます
（ブラウザの「ページを閉じるボタン」で閉じて下さい）
→
25,000分の1 電子国土基本図（地図情報）
◎画面中央の赤い丸 
がふるさと交流の家・いろりの位置です。
３階建養蚕農家についてのリンク は
関連リンク集 からどうぞ。 ← クリックして下さい。新しいページを開きます。
