北野坂歩道脇の標石
三宮駅北側の繁華街から異人館で有名な北野に向かう道路脇にひっそりと立っています。
郡界 のあと、生田 の文字がありますが、その下は埋もれて読めません。
東の兎原郡（芦屋市～神戸市中央区（旧葺合区））と西の八部郡（神戸市中央区（旧生田区）～神戸市須磨区）の境を示すものです。西国街道を往来する人々に知らせるために作られたものだと思われます。
埋もれて見えないところには、この場所が、生田村であることを示すか、生田神社の境内であることを示す生田社あるいは生田杜（もり）か、と想像は膨らみます。
もう一つ、この標石の後ろはコンクリートの壁ですが、これは地蔵ビルの一部です。4階建ての地蔵ビルの一角を切り取って北向地蔵さんが祀られています。
昔は地蔵さんと標石は仲良く雨に打たれていたのでしょう。これも想像ですが、繁華街のことですから、空き地はもったいないとビルを建て、地蔵さんはその一角で雨宿り、標石は昔のままに雨に打たれるようになったのでしょうね。
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標石の位置を Google Maps で示します。
地蔵ビルに鎮座する北向地蔵
標石はビルの外壁に立っている