明石海峡大橋建設に伴なう国道の付け替えのために西南方向に200メートル移設された移情閣の復元工事が終了し、2000年4月21日に孫中山記念館がリニューアルオープンしました。今まで、北側（国道側）からしか見ることができませんでしたが周辺が整備された結果南側からも見ることができるようになりました。北面の小さな窓の閉鎖的な造りに比べて、南面はテラスをガラスで覆った開放的な造りになっています。
1階の天井には、大正時代のシャンデリアが取りつけられており、周囲の壁は 金唐紙（きんからかみ）が使われています。金唐紙は和紙に錫箔を貼りつたものを型の上に広げ、叩いて模様を浮かばせニスを塗ると金色になるので、その上に色付けをした壁紙です。かつて鹿鳴館や国会議事堂などでも使われたと伝えれられています。現存する重要文化財でこの金唐紙が使われている建物は北海道小樽市の旧日本郵船ビルと広島県呉市の旧鎮守府司令長官官舎の2箇所だけだそうです。
