明治のめがね橋　御坂サイホン

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淡河川疎水を建設するのにもっとも大掛かりな工事がこのサイホンです。

　直径96cmの鉄管を752mに亙って敷設したもので、その一番低い（送水口からの落差 56.5m）、川を渡る部分に石造りのアーチ橋が作られました。

　 左の写真は、受水枡の上から送水口を見たもの。対岸の山の中腹から鉄管がまっすぐに山腹を下り、水田のある部分から地下に潜り、一番低い個所のめがね橋を渡り、水田が終わった地点から再び地上に姿をあらわし、受水口まで連なっています。

　 疎水は地形図（ 2万5000分の1 地形図『淡河』国土地理院発行)上では、水色の一本の線と送水管で表されています。疎水は、取り入れ口からほぼ等高線沿いに水路が作られ、トンネルを潜ったり、地上に姿をあらわしたりしながら延々と続いています。この様子は地形図上で読み取ることが出来ます。疎水の注記もあります。

　 最初に作られためがね橋は長さ 57.0m、幅　2m、川床からの高さ　12.3mの石造アーチ橋です。
　 現在は1949（昭和24）年着工し、1961年に完工した大改修工事により元の橋に接し川下側に、コンクリート造りの橋が架けられてました。その結果、新旧二つの橋が並んで架かっています。写真は河原（川上側）から見上げた新旧二つが接した橋です。

（左）川上から見た石造のアーチ橋　 （右）川下から見たコンクリート造のアーチ橋

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