ヴォーリズの六甲山荘公開始まる・・舞子の浜／小さな旅

　アメニティ2000協会が、2008年3月にナショナルトラストの第１号として購入し、整備を進めていましたが 2008年7月6日から公開を始めました。

7月5日にはオープン記念の会を六甲山上の大坂YMCA六甲山研修センターで開かれました。記念の会では、（財）日本ナショナル・トラスト協会名誉会長木原敬吉さんの「ナショナル・トラストの歩みと展望」と題する講演の後、高木一郎さん（リュート）と春木浩子さん（ハープ）による演奏を楽しみました。

ヴォーリズ六甲山荘は、質の高い山荘建築であると評価されています。
　そのひとつは、ヴォーリズによる山荘建築であるということです。彼の数多くある山荘建築のなかでも特に優れた水準を示しています。一言で表現するとすれば「簡素にして品格のある空間を形成している建築」なのです。
　そして、その価値をさらに高めていますのは、保存状態が極めて良いということです。その要因は、材質の選択や山における湿気対策上の配慮など建設時における周到な設計・施工がなされたためです。
　そして、それを代々の所有者が70年以上に亘っていとおしむ心で守られてきたことで今日があります。当初の姿が改造・改修されず保存され、調度品もそのまま残されてきたことでそれが分かります。
　文化は、創り出す働き、それによって創られたもの、それを享受する働きによって創造・継承・発展していきます。この山荘は、ヴォーリズ建築の真髄と、それを敬愛してやまない人々とのコラボレーションによって、その三つが理想的な形で相互依存の関係を保持しながら文化的輝きを放っています。

2008年8月21日に、アメニティ2000協会の会員のつどいが開かれ、バイオリンリュートハープの演奏を楽しみました。

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