編集：1999年5月23日 兵庫県ユースホステル協会「ユースホステル活動のしおり」 初版はじめに
「はじめに」は第1版に掲載されたものです。刊行の経過を知る資料として紹介します。
はじめに
兵庫県ユース・ホステル協会が設立されたのは、昭和32年3月13日、この3月で満13年になる。 従来ユース・ホステル活動に関する図書は、日本ユース・ホステル協会発行の「指導者のためのユース・ホステル活動」をはじめ数冊があり、何れも立派な参考書だが、もっと身近かな、ＨＹＨ活動に密着したものが欲しい、という願望があった。
しかし，わがHYHは実践活動中心で、各種委員（リーダー）も、協会事務局役職員も多忙過ぎ、長い時日と根気を要する事業に、手が廻らなかった、ということが、実情であったと思う。といって無関心であったわけでなく、昭和40年のHYHグループ協議会で、「リーダーのためのテキストを作ろう」という発案があったが実現を見ず、次いで43年春、常任企画委員会で、このことが再燃、リーダーの指針となる「HYH活動のしおり」発行が正式に決定を見た。
川原秀雄、大西則征、森岡信市、春野勝代（旧姓橋本）、宮崎良子（旧姓瀬川）の諸リーダーが原案起草に当り、44年6月、一応完了、引続き常任企画委員会で検討を加え、最終的には小田桐一良、川原秀雄両常任企画委員が編集に当った。
この中に盛られた内容は、HYH10年余にわたる先輩ホステラーやこの運動を支えた関係者たちの"足"で綴った記録＝HYHの歴史であり、小田桐、川原両氏をはじめ編集に参画したリーダーたちの努力が昇華したものであろうと思う。
HYHのリーダー諸氏は、自分自身の活動の手引きとして、またあとに続く、多くの後輩たちを導くための指標として、座右に備えていただきたい。
なお、内容的には、不備不足の点も多くあろうが、今後好機を得て加除訂正することとして、お許しいただきたい。
兵庫県ユース・ホステル協会
事務局長 戸田久一
「ＨＹＨ活動の手引き」は、昭和48(1973)年に私（小田桐 一良）が
所属していた兵庫県ユースホステル協会で作成したものです。